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The New York Time Vol.2
元気ですかーっ!!元気があれば何でも出来る。
少し長く住んでましたアメリカに、カメラマン松谷です。
1990年4月26日午前1時。今から30年前。
JFKからブルックリンブリッジを渡って入ったマンハッタン。
空港からは飛行機で仲間になった奴らと割り勘でキャブを利用。
たしか40ドルを4人で割りました。
私がみんなを見送る感じでひとりひとりと握手をして再会を約束。
みんなそれぞれのホテルに消えていったのだけれど、
私はロワーイーストサイドの、日本の「知り合いの知り合いの知り合いの方」に紹介された方の、
ものすごくNew Yorkらしいアパートメントに転がりこませていただきました。
彫刻のアーティストだったこの方は、最初の三日間だけはうちにいてOK。
その間に住処を見つけて四日目はGO OUT、
出ていってねということならと、馬の骨の私をそんな夜中に迎えてくれたのでした。
と、さっきのキャブでアパートメントの目の前につけたわけでなく、
彫刻家とはソーホーで待ち合わせて一緒に、何マイルかをスーツケースをガラガラいわせて移動。
このソーホーからロワーイーストサイドへの道のりは日本からの初心者にはなかなかのハードボイルド。。
と思いきや、週末でダウンタウンの皆さんあっちこっち、
家の中でも結構動いてる。
ビール飲んで窓開けて、グリーンの髪の毛とショッキングピンクの髪の毛の女の子が私に何かをモーレツに話しかけてくる。
アパートメントの3階ぐらいから。ゴメン、チョットナニユッテルカワカンナイですけど。
でもねー、むちゃくちゃカッコイイふたり。
GO HOMEって言われてたのかもね。トホホ。
そんなこんなが続いてしばらく、徐々に街は表情を変えロワーイーストサイドの深部に。
ここがどんなだったかというと、想像通りの真夜中のNew York。
オレンジ色の街灯が古い建物を浮かび上がらせ、店の防犯鉄格子がその灯りを反射させ、川からの空気が首元にまとわりついてくる。
たまにヒトがいるのだけどなんか話しながら近づいてくる。
私が金縛りにあっていると「ケッ」てかんじで通り過ぎていく。
彫刻家さんは慣れたものでスタスタ先を行き、私は大荷物をガラガラと真夜中の街を歩く歩く。
やがて着いたアパートメントの強い消毒液の匂い、鉄格子のはまった窓、チョット歪んでる階段、薄暗い廊下。
20時間前におさらばした24年間も居た世界とは全然違うワールドに完全にやられまくり、
その日から6年とチョット、深く深く首を突っ込んでいくことになるのです。夜の街がよかったから?イエイエ、朝起きて見たロワーイーストの街がステキ過ぎたからです。
目覚めたダウンタウンのパワーは太陽と相まって眩し過ぎて、その光をいまだ忘れられず。
住民が朝から轟音で鳴らす、ラジカセからの熱いスパニッシュソングも耳にしっかりと残っています。
問題の住処はそのあくる日に奇跡の様に見つかるのだけども、そのお話はまたいつかの機会に。
次回も元気に 1 2 3 ダアーッ!!
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